
「Fase, Four Movements to the Music of Steve Reich」
(Fase, the film)2002, colour, 59’
監督:ティエリー・ドゥ・メイ
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
出演:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ミシェル・アンヌ・ドゥ・メイ
音楽:スティーヴ・ライヒ
スティーヴ・ライヒによる傑出したミニマル・ミュージック4つにそれぞれ振り付けられたローザスの記念碑的初期作品を、約20年後に映像版として再び世に送り出した作品。劇場ステージ、美しい森林、がらんとした古いスタジオと、様々にシチュエーションを変化させて撮影された、ふたりの女性ダンサーによる映像詩。
「Once」(stage version)colour, 60min
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
音楽:ジョーン・バエズ『ジョーン・バエズ・イン・コンサート パート2』
衣裳:アン・ケロー
初演:2002年11月 ブリュッセル
アンヌ・テレサがたった一人でたどる内省のオデュッセイア、渾身のソロ作品「Once」(2002年初演)の舞台映像作品。子供時代の彼女を魅了した、60年代フォークの女王ジョーン・バエズ。63年のライブを収録したアルバムから流れる、そのヒューマニズム溢れる楽曲とヴェルヴェットな歌声に共振する心をさらけ出したその踊りは、やがて見る者の心をも大きく揺さぶる。

「Ottone/Ottone I 」
1991,colour and b/w, 49'
監督:ウォルター・ヴェルダン&アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
出演: ローザス
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ≪ポッペアの戴冠≫
ニコラウス・アーノンクールの大胆な解釈によるモンテヴェルディのオペラ≪ポッペアの戴冠≫を、16人のキャストにより、斬新なポスト・モダン・オペラ・バレエに昇華。皇帝ネロによるローマ圧政期の尋常ならざる厳しい生活を題材に、権力の乱用による精神の衰弱、男女間の密告や裏切り、というテーマを浮き彫りにする。

「Rain」
(stage version)colour, 70min
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
音楽:スティーヴ・ライヒ『18人の音楽家のための音楽』(1976)
衣裳:ドリス・ヴァン・ノッテン
初演:2001年1月 ブリュッセル
現代音楽の巨匠S・ライヒ作品の中で“最もハーモニーあふれる傑作”『18人の音楽家のための音楽』に振り付けられた、ローザス=ライヒ・シリーズの最高傑作。世界中が息を呑んだ、10人のダンサーが織りなす絶妙なハーモニー。21世紀の幕開けを飾った、舞踊がもつ魅力を凝縮した奇跡的作品の舞台映像作品。